八島湿原は、霧ケ峰高原にある湿原です。
長野県のほぼ中央、標高1,630mに位置しており、1939年(昭和14年)に国の天然記念物に指定され、国の文化財にも登録されている大湿原なんです!
八島湿原の思い出
八島湿原までの道のり
草原が広がる美しいドライブコース、ビーナスラインといえば「ニッコウキスゲ」でよく知られていますが、わたしが訪れた8月半ば過ぎはニッコウキスゲはもう終わっていました。
霧ケ峰高原の車山登山を終え、ビーナスライン(国道194号線)を白樺湖側から進むと、霧ヶ峰自然保護センターのところを右折、一本道を進むこと約10分で「八島湿原駐車場」に到着です。
夏休みのピーク時にはこの駐車場に入るために1~2時間待ちは普通です。
100台ほどのスペースがあり無料です。できれば早朝がおすすめです。駐車場に止めて、ビーナスラインの下にある歩道のトンネルをくぐると「八島湿原」という大きな目印が見えます。そこから一面に湿原が広がります。天気がいいととてもすがすがしい景色です。
八島湿原のお散歩コース
お散歩コースはいくつかありますが、おすすめは、『八島湿原1周コース』。広い湿原の周りをぐるりと巡る平坦なコースなので歩きやすいです。
1周は90分くらい、季節折々の高山植物に出会うことができます。
私は、20分ぐらいのコースを歩きましたが、それでも湿原の池や植物・チョウなどをゆっくり観察できました。
(こちらの資料は八島湿原ビジターセンターさんのHPからのものです)
八島湿原は標高が1,630mあるので、夏でもとても涼しいです。天気によれば、寒いと感じることがあるので、必ず上着1枚を持っていくことをお勧めします。
八島湿原の高山植物
八島湿原で出会ったかわいいお花や蝶々をご紹介いたします。
こちらは『コオニユリ』。
オレンジにポチポチと斑点がついて愛らしいですね。花言葉は、「情熱」、「賢者」、「陽気」、「愉快」、「純潔」、「富と誇り」、「嫌悪」、「荘厳」、「華麗」。いっぱいあります!
そうそう。ゆりの花粉はお洋服につくとなかなか落ちないのでうっかり着かないようにしましょうね!
背の高いのが『シシウド』、下に見える茶色のもこもこが『ワレモコウ』。
シシウドの花言葉は、「健康美」。ワレモコウの花言葉は、「変化」や「もの思い」です。
こちらは『ハクサンフウロ』。花言葉は、「変わらぬ信頼」「気高い心」「健気」。まだつぼみかな?
こちらは、『オミナエシ』。秋の七草ですね。8月頃から咲いています。花言葉は「美人」、「はかない恋」、「親切」。
こちらは、『フジバカマ』と『アサギマダラ』。フジバカマ、これも秋の七草ですね。8月頃から咲いています。
自然のフジバカマは、準絶滅危惧種に指定されているそうです。寂しいです。花言葉は、「あの日を思いだす」、「遅れ」、「ためらい」、「躊躇」。
アサギマダラが優雅にひらひらと飛んでいる姿は、とても心が癒されます。こんなきれいな姿ですが、身体には敵から身を守るための毒があります。
ですから、あくせく慌てて飛ぶことなくひらひら優雅に飛べるんですね。アサギマダラはこのフジバカマが大好き。
最後に
湿原では四季折々の可愛いお花や蝶々などに会うことができます。中には絶滅危惧種や、準絶滅危惧種もあります。このように自然の中で出会えるのは、とても貴重なことです。
自然が好きな方は、ぜひご自分の目でこの風景をご覧いただきたいです。
八島湿原ビジターセンター情報
【住所】〒393-0000 長野県諏訪郡下諏訪町八島湿原10618
【電話番号】0266-52-7000
【開館期間】4月下旬~11月上旬(期間中無休)
【開館時間】9:30~16:30
【入館料】無料