わたしは以前から、『縄文文化』に神秘を感じていました。縄文には、謎が多く、神秘的で特別な感じがあります。縄目模様の縄文土器や女性をイメージした土偶は不思議な魅力があります。茅野市周辺からは、縄文時代の遺跡や遺品が数多く出土され、縄文時代の中心地ではなかったかといわれます。それを聞いて、わたしも一度訪れてみたいと思っていた博物館のひとつです。自然豊かで、穏やかな長野県に、このような文化があることも忘れることはできません。とても素敵な魅力あふれる博物館です。
尖石縄文博物館(とがりいしじょうもんはくぶつかん)へのアクセス
車の場合
車の場合、諏訪ICから国道20号線から白樺湖方面に向かい、縄文の道を行くと約30分ほどで尖石縄文博物館があります。
バスの場合
バスの場合、茅野駅から尖石縄文考古館まで約20分ほどで到着するようですが、あまり本数がありませんので気を付けたいところです。下の写真はJR茅野駅。
駐車場について
普通車で70台ほど駐車することができる、無料の駐車場があります。
落ち着いた雰囲気で縄文ロマンたっぷりの博物館
尖石縄文博物館は公立の博物館で、緑豊かな広々とした場所にあります。博物館はこじんまりとしていますが、きれいでとってもよい感じです。館内は常設展示室が展示室AからDまでの4か所、特別展示室が1か所、粘土を使った体験学習コーナー、休憩ができる喫茶コーナー、お土産ショップなどがあります。
静かな館内に、足を一歩踏み入れると、そこは縄文文化あふれる雰囲気でいっぱい。縄文時代の収蔵品が多くあるだけでなく、体験学習や教材も豊富で、古代縄文ロマンに浸ることのできます。
スタッフの方もみなさん優しい方ばかりです。博物館の外には縄文時代の「竪穴式住居」を再現した、レプリカ?のようなものがあります。中にも入ることができますよ。下の写真です。
ほとんどの展示物が写真撮影可能!
こちらの博物館のすごいところは、ほとんどの展示物の写真撮影が可能なことです。博物館の優しさを感じます。また国宝土偶などの展示物が、四方からみることができるようにガラスのケースに入ってるので、色々な角度から観ることができます。こんなところもわたしたちへの思いやりを感じます。下の写真は長野県宝の縄文土器。見れば見るほど、繊細な模様です。
必見!国宝土偶、「縄文の女神」と「仮面のヴィーナス」
さまざまな展示物のなかで、やはり目を引くのは、国宝の「縄文のビーナス」と「仮面の女神」です。国宝土偶5体のうち、なんと!2体がこちらの博物館にあるなんて、驚きます。しかも、常に見ることができる、「常設展示」です。博物館の優しさを感じますね。ありがたいです。
わたしは特に、「仮面の女神」に惹かれました。顔にある仮面、なぜ仮面を被っているのか、もしかしたら宇宙人ではないのか、など色々な思いが縄文時代へと、いざなってくれました。見れば見るほど、縄文時代の神秘さを感じました。
「土偶」とはなんでしょう?
簡単にいうと、縄文時代に作られていた土製の人形のこと。日本では、2万点ほど発見されているそうです。その2万点のうち国宝、つまり国の宝と認められたのは、たったの5体なんですね。
下の写真が「縄文のビーナス」です。お腹がふくよかです。妊婦さんをイメージしたのでしょうか?想像が膨らみます。
こちらは「仮面の女神」。不思議です。この仮面はなんだろう?
縄文時代の刃物は天然ガラス「黒曜石」
縄文時代の包丁や矢じりは、天然ガラスと言われる「黒曜石」です。キラキラ輝いて綺麗で、切れ味も鋭い感じです。黒曜石の刃物をみていると、当時の生活を感じさせてくれます。諏訪湖周辺は、黒曜石がたくさん採れる地域でもあるそうです。
下の写真、すごいですよね。黒曜石がぎっしりです。
縄文土器の繊細な縄目模様
次に縄文土器です。これがまた、不思議な魅力にあふれ、わたしたちを惹きつけて離しません。弥生式土器はいわゆる生活必需品的で何の飾りもないのですが、縄文土器の繊細な模様や装飾は目を奪われるものばかりで、夢中になって写真を撮りました。
なんでこんな繊細な模様が考えつくのでしょうね。
たくさん撮りました。
ユニーク!「縄文ガチャ」をやってみました
貴重な収蔵品がたくさんあって、とても厳かな雰囲気漂う博物館に、おちゃめで面白い場所があります。それは、出入り口付近の売店にある、「縄文ガチャ」です。縄文時代の土偶のレプリカが、ガチャに入れらています。1回500円、縄文土偶という意外なガチャが面白そうなのでやってみました。1回目は、ありふれた土偶が出てきましたが、2回目になんと!「縄文の女神」のレプリカを引き当てました。とても嬉しかったです。下の写真です。