「千畳敷カール」は、長野県駒ヶ根市と宮田村にまたがる中央アルプスの宝剣岳(ほうけんだけ)直下に広がる、とても美しい氷河地形です。「カール」といっても、お菓子のカールではありませんよ。氷河の浸食によって、岩盤が削られてできるU字型の地形が「カール」です。「千畳敷」という名前は、千枚の畳が敷けるほどの広さがあるといわれることから、名付けられたそうです。
「浸食」とはなんでしょう?
風や雨、波などの外部から働く作用で、地表の岩石や土壌を削り取ること。
千畳敷カールへのアクセス
標高2611,5mにある千畳敷カールまでは、路線バスとロープウェイを使って行きます。自然保護のため、駒ヶ根高原からは許可車以外は乗り入れ禁止のため、一般車両で行くことはできません。それでも行く価値100点満点の絶景ですよ!
下の写真は、千畳敷カールから撮ったものです。遠くに見える、赤い鉄塔みたいなものがロープウェイです。雲の中を通っていくんです。雰囲気だけでも・・・
菅の台バスセンターは、駒ヶ根ファームスのすぐ近くにあります。駒ケ根ファームスは、観光案内所や信州ビール工房、お土産ショップなどがあります。駒ケ根ファームスの記事はこちらです。
- <STEP1>
菅の台バスセンターでチケットを購入します。チケット売り場とバスの乗り口は違う場所にありますので気を付けましょう!菅の台バスセンターに有料の駐車場があります。お車でお越しの方は、こちらにお車を停めてバスに乗ります。 - <STEP2>
菅の台バスセンターから路線バスで『しらび平駅』へ向かいます。およそ30分ほどです。時期によってはバスに乗るまでかなりの待ち時間のこともあるようですので、事前にチェックしていただくのをおすすめします。 - <STEP3>
『しらび平駅』からロープウェイに乗って、およそ8分ほどで『千畳敷駅』に到着です!ロープウェイも時期によっては大変待ち時間があるようですので、事前にチェックをしていただくことをおすすめします。
まるで日本のスイスアルプス!美しい「千畳敷カール」
わたしが訪れたのは8月。ロープウェイを降りたときの衝撃は、今でも忘れることはできません。これまでに見たことのない、美しく険しい岩肌、かわいい高山植物たち。なんといっても、涼しくて空気が気持ちいいです。千畳敷カールが「日本のスイスのアルプス」と言われるのがわかります。日本ではないような感覚になりました。ハイジが今にも駆け降りてきそうな雰囲気です。
千畳敷カールの立て看板に、 『このカールは2万年前の氷河時代の遺跡です』と書かれています。すごいですね。2万年という途方もない昔に思いを馳せました。歴史の中に立ったような気持ちになりました。
標高は2611,5m、天気が変わりやすく夏でも涼しい
千畳敷カールは標高が2611,5m、夏でも最高気温が20℃ほどで涼しく気持ちがよいです。また、天気が変わりやすく晴れていてもすぐに雲(ガス?)がでてきて肌寒くなります。上着を持っていくことをお勧めします。下の写真は、千畳敷カールの散策の時のものです。雲が一瞬でかかりました。
千畳敷カールの散策コースで自然を満喫
散策コースはおよそ40分です。遊歩道を散策しながら、氷河地形や高山植物などの自然を楽しむことができます。カールの中を散策しています。
たくさんの方々が散策されています。
美しい千畳敷カールです。
千畳敷カールは高山植物の宝庫です
夏の千畳敷カールは高山植物でいっぱいです。なんと150種類も咲いているそうです。すごいです!でも・・・わたしは、そんなにたくさん見つけることはできませんでした。。わたしが撮影したものを少しご紹介いたします。
まず、クルマユリ。花言葉は『純粋』『多才な人』『純愛』『陽気』など。
タカネグンナイフウロ。花言葉は、『変わらぬ信頼』
紅葉の時期はかなり混み合います
千畳敷カールは四季を通して楽しむことができます。どの季節も魅力的ですが、特に秋の紅葉の時期はかなり混雑するようです。わたしは秋には訪れたことはないのですが、千畳敷までのバスやロープウェイもかなりの待ち時間になるようなので要注意ですね。しかし、この美しい景色は時間をかけてでも足を運ぶ価値があると思います。
菅の台バスセンター近くにある「太田切川(おおたきりがわ)」
千畳敷カールへ行くバス乗り場、菅の台バスセンターの近くに「太田切川(おおたきりがわ)」があります。こちらもとても雰囲気のいい川なのでちょっとご紹介します。わたしは、千畳敷カールから戻って少し遊びました。かかっている橋は「こまくさ橋」です。