長野県で登山をしたい方におすすめの山。それは日本百名山のひとつ、『車山』です。長野県茅野市と諏訪市の境目にある、霧ケ峰高原の中心にあります。標高１，９２５ｍで、初心者の方でも比較的、登りやすい山のひとつです。

車山（くるまやま）へのアクセスは「ビーナスライン」！

車山へは「ビーナスライン」で向かいます。このビーナスラインは、八ヶ岳中信高原国定公園の高原地帯を走る高原ハイウェイです。茅野駅近くにある御座石神社（ございしじんじゃ）交差点から白樺湖、車山高原、霧ヶ峰高原、八島湿原を通って、美ヶ原高原まで通じている７６kmにわたるルートです。

若いころ、わたしはビーナスラインをドライブすることが夢でした。車山を中心とした、広々とした草原の山は、ドライブするのにもってこいの場所です。車山の一帯は昔、牧草地だったので、大きな木々がなく、眺めのいい草原が広がっています。青空が広がってすがすがしいです。

車山スカイプラザ

車山高原に到着すると、最初に車山高原スキー場の山麓のレストラン「車山スカイプラザ」のある駐車場に出ます。車はこちらに停めます。「車山スカイプラザ」前の駐車場はすぐに満車になります。その際は、「車山スカイプラザ」のビーナスラインを挟んで反対側に、１００台ほど停めることのできる駐車場がありますので安心です。「車山スカイプラザ」は、２階建て、１階はお土産ショップとリフトのチケット売り場、２階は大型レストランになっています。リフト乗り場はこの建物のすぐそばにあります。

ひとつめのリフト「スカイライナー」

車山山頂へは、リフトを２回乗り継ぎ、１５分ほどで着きます。あっという間です。では、早速、ひとつめのリフト「スカイライナー」に乗ります。スカイライナーは傾斜が緩やかでゆっくりと進んでいきます。足が地面の芝生や草につきそうです。写真は前の年に撮影したもので、この時は少し霧が立ち込めていました。

スカイライナーに乗ってほんの少し進むと、リフト脇で、なぜかカメラマンがスタンバイしています。そして、突然、「こちらを見て～！はい、チーズ！！」と声を掛けられます。撮影をお願いしたわけではないのですが、驚いているうちに勝手に写真撮影をしてくださいます。帰りのリフトを降りたところで、希望すれば撮影してくださった写真を購入することもできます。ディズニーランドでも、このようなサービスがありますね。

リフトの乗り継ぎの休憩場所「カフェレストランTOP’s ３６０°」

ひとつめのリフト、スカイライナーを下りたところに、「TOPS ３６０°」というカフェがあります。喫茶から軽食まで色々ありますよ。わたしはこちらで信州のきのこをたっぷり使ったハヤシライスをいただきました。これが意外といったら大変失礼ですが、本格的でとても美味しかったです。ご飯も雑穀米で体にも優しいです。手前にあるのはチキンカレーだったかな？

こちらのカフェの名前、「TOP’s ３６０°」というのがよくわかります。何しろ眺めが抜群なんです。３６０°、周りには景色を遮る木々がないからです。青空の写真をもう一枚。パチリ。

　車山でのお手洗い事情

車山山頂にはお手洗いがありませんので、こちらのカフェレストランで済ませておくことをお勧めします。

ふたつめのリフト「スカイパノラマ」

ふたつめのリフト「スカイパノラマ」に乗ります。スカイパノラマは急な上り坂を登っていくのでスリル満点です！登りはいいですが、下りは高所恐怖症の方には怖いかもしれませんね。しかし、この美しい迫力ある景色をひとり占めできたような気持ちで感動します。右斜め前方に見えるのは「白樺湖」です。

白樺湖をアップに撮影してみました。

車山肩から車山山頂へ歩いていくことができるコースがありますよ

スカイプラザ駐車場から霧ヶ峰自然保護センター方面に向かって車で５分ほどのところに、「車山肩」の駐車場があります。車山肩の標高は１,８００ｍ、夏でも涼しいです。こちらからは歩いて山頂まで登ることができます。車山は百名山のひとつですが、初心者の方でも登りやすい山の一つだと思います。なだらかな坂道を景色を見ながら登るのは最高です。およそ４０分ほどで、山頂につきます。

車山山頂は開放感たっぷり

車山山頂は、標高１,９２５ｍです。頂上には気象レーダードームや神社があります。さらに展望台があり、天気が良ければ富士山、八ヶ岳、南アルプス、中央アルプス、北アルプス、御岳山が一望に見渡せますよ。開放感がある車山、冬のスキーも楽しそうです。

山頂は少し肌寒いかもしれませんので、羽織るものをお持ちになることをお勧めします。